完璧を目指さないことの重要性について考えてみる
今日はちょっと不思議なタイトルですが、完璧を目指さないことの重要性について考えてみましょう。
完璧を目指すと聞けば、いいことのように聞こえますよね。
実際にやり切れるのであればとても素晴らしいことだと思います。
しかし実際には、様々な要因で完璧を目指すことはとても困難です。
例えばそれは時間の問題であったり、能力の問題であったり、、、
だからこそよりベターを目指すことを前提として、そのうえで完璧を目指さないことが重要なのです。
要するに取捨選択ですね。
勉強でも仕事でも要領がいい人っていますよね。
もちろん能力の違いもあるのでしょうが、それ以上に優先順位の付け方がとても上手なのです。
ビジネス書でも捨てることの重要性を説いている書籍ってたくさんありますよね。
それを子どものうちから身に着けてほしいのです。
まじめな人ほど損をすると考えると何とも空しいですが、現実には限られた条件下で結果を出すことが重要です。(もちろん努力自体も重要ですし、まじめな性格も素晴らしいですよ)
ですからそのまじめさを角度を変えてとらえてもらいたいのです。
では前置きが長くなりましたが、具体的に考えてみましょう。
●時間的な問題
人が使える時間は一日に24時間。
これは何をどう頑張っても変えることができない事実です。
だからこそ限られた時間を有効に使うスキルが必要です。
やるべきこと、したいことに優先順位をつけて、より重要度が高いものから取り組みましょう。
むやみに課題を先送りすることは問題ですが、適度に先送りするスキルは重要です。
全部やらなきゃ!という頑固さから、重要度が高いものを確実にこなしていこうというまじめさに切り替えましょう。
●能力的な問題
例えば宿題をする際に、時間をかけてすべての問題を自力で解こうとしていませんか?
自分の力で取り組む姿勢はとても大切なことです。ですが、それだけにとらわれて、今の自分のキャパシティを超えたものまで時間をかけていませんか?
テストで100点を毎回とっている・目指している(学力がある)子ならそれはやるべきことです。
ですが、もし今の実力が50点前後であれば、すべてを自力でやろうとすることは時間と労力の無駄使いと言わざるを得ません。
人は階段を上るように少しずつステップアップしていきます。いきなり何段飛ばしもできないものです。
ですから今のレベル+αくらいまでのものは自力で頑張り、それ以上のものについてはある程度にしてしまいましょう。
全てを自力でやらなきゃという盲目的な考えから、自分の実力アップのための取り組みをしっかりやろうというまじめさに変えていきましょう。
自分のキャパシティを超えたものは、下手したらマイナスに作用してしまいますよ。。。
●科学的な問題
能力と少し似ていますが、ここでは暗記についてフォーカスしてみましょう。
英単語などを覚える際、多くの人が初めからすべてを覚えようと練習します。学校でも同じように学習しますよね。
しかし実際にはこれはあまり効率のいい方法ではありません。一つ一つに時間がかかるため全体に触れるまでに多くの時間を要しますし、後ろに行けば行くほど前に出てきた内容も忘れます。毎回すべてを復習をしながらというもの現実的ではないですしね。
実際に暗記をする際、ある一定の範囲を浅く広く学習するほうが、効率が良くなりやすいです。
その際完璧を目指すのではなく、5から6割程度覚えられたらOKくらいの気持ちで取り組みましょう。
そしてスピーディーに何度も繰り返すほうが、脳科学的にも効果が高く出ます。
初めからすべてを完璧にしようと潔癖であるのでなく、半分覚えてを何度も繰り返すという効果的な方法をまじめに取り組みましょう。
●精神的な問題
学校のテスト勉強をするとき、全教科頑張らなきゃと感じていませんか?
確かにできる限り頑張って勉強してもらいたいところですが、普段思うように点数が取れていない状況だとしたら至難の業です。
そのような状況では、絶対に得点できるという得意科目を先に作ってしまいましょう。
全教科をまんべんなく取り組むより、圧倒的に得意なものを作ってしまったほうが結果として成績が上がりやすいです。
因みに私の個人的な経験ですが、中学1年生の時に成績がぼろぼろになってしまった時の復活方法がまさにこれでした。5教科で250点くらいまで成績を落としていたのですが(今だから言える黒歴史です。。。)、国語だけ授業受けてれば大丈夫という状態にしたら結果として400点超えるようになりました。
なので、不安な気持ちに押されて全教科にまんべんなく取り組むのではなく、好きな教科や得意な教科だけ特に注力してまじめに取り組んでください。
以上4つのポイントから完璧にしようとしないメリットを考えてみました。
全部しっかりしないと、と考えている人にとって、しっかりしない部分をあえて作ることは非常に勇気がいる行為だと思います。
それでも限られた条件の中でより良い結果を出すためには必要なことです。ぜひ優先順位をしっかりと見定め、意識的に「やらない」部分を作ってみてください。
自分一人ではうまく判断できない・不安が大きいという方はぜひご相談ください。
現状を正しく把握し、適切なアドバイスや承認があればできるようになるかもしれません。
ここで身に着けたスキルは間違いなく一生ものですよ!
皆さんのご検討をお祈りしています。